「夏休みにちょっと変わった学習法を!」

 

「柔軟性を持った学習法を!」

このお盆中も遠方から子どもたちが

gemstoneに通っています。

 

メンバーは、「中学1年生」「中学2年生」「高校1年生」。

お住いの地区も学習目的も様々です。

しかし、今回伝えたいこと、学んでして欲しいことは

 

「工夫すること」です。

 

 

 

3人の共通していることは、

 

「素直」「真面目」「ていねい」 です。

 

これまで先生方が指導してくださったことを 「素直」に聞いて、

教えてくださった通りに解法する 「真面目」さがあり、

「ていねい」に解いています。

 

これに、「工夫」と「柔軟性」をつけたい・・・

 

学習にも「守・破・離」が必要だと思っています。

導入期は、教えをしっかり守り学習した後、

もっと良い方法はないかを考えてもらっています。

正しい答えが出せるようになると、もっと良い方法はないかを

考えてもらっています。

 

または、解き方を提案して実際に体感してもらうこともあります。

自分で工夫すると、失敗も増えます。

この工夫でどんなことをしたかったのかを2人で考えます。

失敗は、練習不足なのか?  それとも、見立てが違っていたのか?

次に活かすために、次の工夫を考えます。

 

成功と失敗を繰り返すうちに、子どもたちは自分にあった方法を見つけます。

ぐるっと一回りして基本に戻ります。

苦労して戻った基本は、他者から教えられた基本ではなく、

ミスから見つけ出した基本なので、忘れず、次の工夫のベースとなります。

 

「公式」を見つけ、報告に来る子ども
「覚えるコツ」を見つけ、ことわざ300覚えた子ども

・因数分解の公式を報告に来た中学生

・2次方程式の係数の組み合わせで、3つの解法のうちどれを使ったらよいか

説明してくれる子ども

・ことわざ300を覚えて、英語の単語の習得が早くなった子ども

 

子どもたちは、「何か良い方法はないか」と、試行錯誤することにより

自分の強みや特性を大きく伸ばし、「公式」「定理」を自ら獲得していく力を

身につけつつあります。

 

私が高校で悩んだ「三角関数の公式」などで、この子どもたちは悩まないのでしょう。

何か困難に当たっても、どうした乗り越えやすいかを考え工夫し続けるのでしょう。

 

工夫して自慢げに報告してくれる瞬間も嬉しいのですが、もっと嬉しいのは

子どもたちが、「自分の工夫を実行し、悩んでいる姿を見ること」です。

頭を抱えて唸っている姿は、修行僧のようでもあり、小さな哲学者の趣さえあります。

 

ニコニコしている私を見て、子どもたちは怪訝な顔をし、怒り出す子もいます。

でも、最高に楽しい瞬間です。

問題の解決法を教えているのではなく、問題に立ち向かう方法と精神を伝えています。

そばで見ている人、あるいは子どもたちは、側にいてくれる人であり、

教えてくれる人ではありません。

 

自らの力をフルに使って「生きている」ことを全身で表している子どもたちが

目の前にいます。

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