子どもと絆が深まるコミュニケーション

熊本学園大学「公開講座」終了しました。

NPO法人チャルカ・ジャパンの山邊さん 熊本学園大学ボランティアセンター主催

「子どもとの絆が深まるコミュニケーション」スキルアップセミナーが終了しました。

学生さん、ボランティアの方々、そして子育て中の保護者やお孫さんのために

60名以上の方が参加いただきました。 ありがとうございました。

とても綺麗な大学で、附属小学校、中学校、高等学校とがまとまったエリアにあり、

体育祭の前だからでしょうか、元気な声が響いていました。

白に統一された室内、椅子や机、デジタル機器も揃っていました。

第一部は、「子どもの思考」の特徴と「思考の素(感覚器官)」について

ゲームをまじえ、お伝えしました。

私たちは、「考えなさい」と子どもに言うことがありますが、

「考える」とは、どういうことなのでしょう?

子どもたちは、「過去の体験」に照らし合わせて、物事を理解し、判断します。

怖いという経験をしたことがない子どもたちは、何が怖いののか、どんな状況が

怖いのかもわかりません。

周囲の大人の行動、声の調子、振る舞いや身体の強張りなどを身近に感じ、

「怖い」場面・状況とと心的、身体的な動きとを習得しています。

ウルトラマンを見た男の子が、高層階のマンションからウルトラマンのように

飛び降りるのも「怖い」という感情を持っていないからに他なりません。

「考える」という行為は、「体験的に見つけていくもの」とも言えます。

体験は、私たちの五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を通して、

行われますが、私たち一人ひとり、得意な(優位な)感覚器官は異なっています。

よって、同じものを見たり、聞いたりしても微妙に異なった体験をしています。

子どもたち、他者とコミュニケーションをしっかりと取るためには、

まず、自分のコミュニケーションのくせ(傾向)を知ること、

そして、他者に合わせたコミュニケーションの方法をとる柔軟性があることが

コミュニケーションの極意とも言えます。

実は、練習すれば身につく技術、スキルです。

第2部は、エゴグラム「自分を知る」セミナーでした。

エゴグラムとは、自分の心を5つに分け、それらの発生頻度をグラフ化するものです。

自分の性格特徴や行動パターンに気づき、今後の自己成長を図る手がかりとなります。

講座までに自分で行っていただいたエゴグラムについて説明しました。

5つに分けた心のそれぞれの特徴、プラス面とマイナス面とをお伝えし、

これからの成長に向けてのアドバイスを行いました。

ボランティアをしていらっしゃる学生さんが中心でしたので、地域の子どもたちのことを

想像しながら、熱心に取り組んでいらっしゃいました。

休憩を含めると、3時間30分!

1部、2部を通して取り組んでいただいた皆様、お疲れ様でした。

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