困った子の指導相談
先日、先生向けの「指導相談」を実施いたしました。
四半期毎に行っていた勉強会が、なぜか2ヶ月おきになっています。
学びは永遠、立ち止まった時から後退が始まってる
面白いのは、この機会を有効に使おうと「お子様のテスト」や「子どもが描いた絵」
「子どもの自由学習ノート」を山盛り持っていらっしゃる先生。
子ども学習を観察して、「この問題の配列の時に、間違いをする」
「音読させるとひらがなはスラスラ読めるのに、カタカナが文に入ると読めなくなり、
下から読んだり、勝手に読んだりする」など子どもの状況を観察を報告する先生。
何も準備されずに、聞いていらっしゃるだけの先生。
そもそも、お金お払ってまで学ぼうと思わない先生もいらっしゃいます。
様々な先生方がいらっしゃいます。
私自身もそうですが、学び続けないと「指導が固まって」しまいます。
どうしても過去の経験や学びになり、新しいその子どもにあった方法が見い出せなくなります。
「相談:児童クラブでパニックになり、学習も集中できなくなった。
眠りも浅くなったようで朝が起きれないと保護者が言ってきた。
今は少し落ち着いて、学習もできるようになった。どんな点に気をつたらいいのか?」
原因を探ろうと、あれやこれや子どもに聞いてしまうことがありますが
気をつけて欲しいことは「援助が先」ということです。
原因を探ろうと根掘り葉掘り聞くことが、「原因となった嫌な感情や出来事」を再現させることになっています。
原因を知ることは大切なことですが、パニックにならないようにする方がもっと大切だと思っています。
そのために、その子を観察していると身体に力が入ったり、
身動きしなかったり、あるいは目だけキョロキョロしたり
小刻みに震えたり、なにかしら予兆があります。
なにかしらの予兆を感じたら、身体の力を抜いてリラックスするアプローチをかけます。
身体を優しく撫でたり、手を握って力を抜く手伝いをしたりします。
パニックを起こしそうになったら「どうしたら良いか」を子どもに伝えます。
そして自分でリラックスできる方法を習得させましょう。
その後、周囲にいた人、周囲であった出来事、周囲の音、周囲の匂いなどをメモして起きます。
このような状況観察の記録を取っておくと、原因が見つかることもあります。
小学1年生でまだ学校に慣れず、緊張が続く状態では、パニックを起こす子どもが出てきます。
このように、原因を探すより先に、子どものことを考え、援助をしてください。
原因を探すのは、それからです。
チック症状の対応について
塾に来てる子です。お母様が教室にお見えになって「小学4年生で最近チック症状が出てきた。
心配になって小児科に行くと医者よりストレスがかかっているのでしょう。
ストレスがかかっていることをやめましょうと言われたので、塾を辞めます。」と言われた。
教室では、ニコニコしながら学習して帰る。この子の習い事は、塾の掛け持ちもしており、スポーツもしている。
勉強のせいではないと思う。チック等の症状が出た際に気をつけなければならないことはありますか?
ピアノを習っている子、スポーツをしている子、書道などをしている子でもチック症状が出ることがあります。
プロ野球の選手でも著名なタレントさんでもチック症状が出ている人がいます。
それぞれの習い事や勉強そのものが問題ではなく、そのさせ方に問題があるだけです。
子どもが楽しく始めたピアノも「姿勢が悪い」「指使いが悪い」「音が出ていない」「下手くそ」など、
言われ続けても頑張ってると上手くなってくる。でも、さらに「音が小さくメリハリがない」「音がはっきりしない」など
ストレスを与え続けると子どもは投げ出してしまう。
が、投げ出すことも許されず、承認も励ましもなく、、、 なんて場合は、辛いよねえ、、、、
辞めて、周囲からのストレスがない方がその子にとって良かったかもなんて言葉も出ますが、
この塾を辞めて、ほかの塾に行って同じことの繰り返しかなあとも思います。
結局、子どもを潰すのは周囲の人なんです。
結局、周囲の働きかけが変わらなければ、同じことの繰り返しです。
チック症状は
「子どもからの周囲の大人への信号です。 周囲が変わらなければならない信号です。」
こんな質問で2時間!
また一つ私が賢くなった1日でした。