発達障がいの子どもは「遅れている」のではなく「凸凹が大きい」
発達障がいのある子どもは、定型発達の子どもと比べて「遅れている」と見られることがあります。
しかし実際には、発達全体が遅れているのではなく、
「得意なこと」と「苦手なこと」の差が大きい場合が少なくありません。
そのため、苦手な部分ばかりに焦点を当て続けると、
子どもは自信を失い、学ぶ意欲も低下しやすくなります。
得意な力を土台にする
以前支援した小学5年生のA君は、中学受験を希望していました。
算数は苦手でしたが、社会科には強い興味があり、高い集中力を発揮していました。
そこで、苦手な算数をひたすら練習するのではなく、
まず社会科を活用して集中力や処理速度を高める支援を行いました。
また、視覚情報を素早く処理する練習から始め、徐々に聴覚情報や書くスピードへと広げていきました。
結果として苦手な部分も伸びる
半年後には、算数の処理速度が大きく改善し、長時間集中して学習できるようになりました。
そして最終的には、中学受験にも合格しました。
この事例が示しているのは、「苦手を直接矯正すること」が最善とは限らないということです。
支援で大切なこと
発達障がい支援で大切なのは、
子どもの「好き」「得意」を土台にしながら、必要な力を段階的に育てていくことです。
・定型発達の子に追いつかせること
・苦手なことばかり練習させること. ではありません。
得意な力が伸びると自信が育ち、集中力や意欲も高まります。
その結果として、苦手な部分にも良い変化が広がっていくのです。
子どもを見るときは、「何ができないか」ではなく、
「何が得意か」に目を向けることから始めてみてください。