『語彙の拡充指導について』具体的アドバイスを紹介します。

 

(今回のお子様の様子の確認)

小学1年生、男の子。 ASD・学習局所障害との診断。

(相談内容) 文をなかなか読めるようにならない

(相談者)  保護者と本児童の学習援助者

 

「文が読めない」と相談を受けると、

文を読む練習する前に、確認することがあります。

 

『耳の聞こえはどうか?』

 

『復唱できるか?』『リピートの量は1文程度、それとも3文程度なのか?』

 

『言葉の数と種類』をどの程度、あるいはどんな種類の
言葉を知っているか。どんなジャンルの言葉を知っているのか?

 

言葉のアウトプットの前のインプットの段階を。レベルを調べます。

正しく聴こえていないと、当然間違って覚えてしまいます。

その他に気をつける点は、知っている量より使える量の方が圧倒的に少ない

と言うことです。

以下の手順で確認と指導をお願いしました。

 

もう一つ確認して欲しいことは、

『視線の動き」の確認です。

視線の動きが悪いために、読みたい文字のみを目で追い、

見ている文字のみの発語になるために、言葉読みや文読みになりにくい傾向があります。

つまり、読みのスピードが上がらないということになります。

 

1、名前言葉(名詞)の世界を広げる

好きなジャンルの言葉からで構いません。

『乗り物』『動物』など、お子さまの好きなジャンルから始めましょう。

図鑑などを利用し、言葉を指差しながら読んでいきましょう。

カードにして遊ぶのも効果的です。

 

2、好きな絵本を読み聞かせし、丸暗記する

子どもは、自分が好きな本が必ずあります。

好きな本を何度でも読みたがります。

そのうちに、絵本のテキストを丸ごと覚えるようになります。

丸覚えした絵本が増えれば増えるほど、

文の作りを体感するようになります。

 

そして、

覚えた絵本のテキストを指差しながら読む練習をしましょう。

テキストの指差しと読みが一致するようになり、

音読のスピードが上がってきます。

 

3、教科書もまずは読み聞かせから

教科書も読み聞かせを行いましょう。

自分で読むときは読むのに一生懸命で、内容まで理解していないこともあります。

先に、読み聞かせを行い、内容がある程度頭に入っていると

読みもスムーズになりやすくなります。

 

4、歌える歌の量を増やす

歌も語彙を広げるのに良い方法です。好きな歌で構いません。

大きく歌詞を書いておきましょう。

歌えるようになったら、歌詞を指差しながら歌うことで、

文字の読むスピードも上がってきます。

 

 

5、実例

童謡を聴きながら育ったYさんは、2歳の頃には童謡や歌謡曲を200曲歌えるようになりました。

3歳で、小学1年生の教科書を楽しみながら読めるようになり、

5歳の頃には、「モモ」や「大草原の小さな家」などを読書するようになしました。

 

小学1年生で、「ひらがなが読めない」「ひらがなが覚えられない」と

相談に来たお子さまは、1年後「あらしのよるに」のシリーズが好きだと

内容を楽しそうに語ってくれるようになりました。

 

 子どもの発達の確認を十分に行い、人間の言葉の習得の順序を意識し

 子どもの得意なジャンルを利用にながら

 アプローチする必要があります。

 

 

 

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