「幼児期の1年は大きく感じるが、人生100年の1年は小さい」
塾・教室やサークルに初めて参加すると、
どうしても苦手な面やできないところに親の目が行きがちです。
特に第一子の場合は、子どもの発達についてわからないことばかりです。
また、育児書などをたくさん読んでいらっしゃった方は、
その育児書と我が子を比較していらっしゃいます。
「遅れてるのではないか」と不安になられることがありがちです。
また私のところに駆け込んでいらっしゃる方は、
「もっと早く学習させるべきだった、もう取りかえせないのでは」と
おっしゃる方がいますが、心配することはありません。
「子どもの能力の伸び方は個人別」
特に幼児時期は、見たり聞いたりしたことを丸ごと覚える力を持っています。
できることなら、日常生活中で経験して覚えて欲しいと思っています。
塾や教室で1年以上学習した3歳のお子様は、
年齢平均とくらべると高い知識を持っています。
野山を駆け回って自分で遊び道具を考えたお子さまは、
自立性・主体性・創造性の面において高い能力を持っています。
また、料理好きの家庭で育ったお子様は、
計量(比などの数学が必要)・手順などが整っており
「マルチタスク的行動力」が高いようです。
「学習」は生きている限り必要です。
子ども自身が自ら行動し、学び続ける意志と力を身につければ、
親の役割は終了だと思います。環境は、親の行動と言動によって変わります。
日常身の回りにたくさんの教材があります。親の行動が手本となります。
親の考えや行動を伝え、一緒に調べるのことで多くのことが学べます。
ある愛児園での出来事です。
愛児園では諸事情で親と一緒に暮らせない子どもたちと
先生方と共同生活をしています。
この愛児園で学習援助をしていた頃、幼児さんでも割り算を上手に使えることに気がつきました。
日常生活を聞くとその理由がすぐに分かりました。
共同生活では頂いたものを分けなければなりません。
自分が何個もらえて、何個余るのかを計算していたのです。
少しでも多く分けてもらうためには、割り算が必要だったのです。
学校で習ったわけでもなく、日常生活の中で必要だったから身につけた力の例の一つです。
「子どものことをよく知ることから始まる」
子どもの能力を伸ばすには、
『いかにして親が子どものことをよく知るか』ということが大切です。
他の子どもと我が子をくらべてあせると、子どもが見えなくなってしまいます。
子どもに近視眼的になると、子どもの特性が見えなくなります。
他のお子さんとくらべるだけでなく、兄弟でくらべる場合も同じことが言えます。
大人はどうしても苦手な面に焦点を合わせてしまいます。
「同じように育てたのに、どうしてこうちがうのだろう」というのは大人の眼です。
子どもにすれば、生まれた時に自分だけだったのと、
すでに上に兄や姉がいるというのは、全く状況がちがうのです。
他の子どもと比べるのでなく、その子どもの成長を見ることができるようにしまししょう。
子どもを比べるのではなく、自分を他の親と比べましょう。
自分自身を育てることが子どもを伸ばす早道です。