「何も幼児期から、勉強なんてやらなくても」と
おっしゃる方のほとんどは、
興味があることは幼児であっても自分からやりたがるし、
子どもひとりで十分にできることを知らないため、
無理やり幼児に勉強をつめ込んでいると、思い込んでいらっしゃるようです。
そのため「幼児期はのびのびと遊ばせておいて、情操教育をしておけばよい」
「どうせ小学校に入ってからは、いっぱい勉強をやらされるのだから、
幼児のうちはのびのびとさせておけば」と思われるようです。
「自らを律し、学び続けられる子に」
ところが、様々な場所(塾、サークル、習い事など)で
乳幼児の様子を見た方はおわかりのように、
幼児はのびのびと遊ぶようにして自分から学びたがり、
様々なことを身につけていきます。
幼児は自分のやりたくないことは、やろうとはしません。
まわりから押しつけても無理どころか
それがきらいになってしまうことさえあります。
しかし、幼児期に好きだったものは、ずっと生涯好きでいられます。
私たちの願いは、乳幼児期にのびのびと学ぶことをおぼえて、
大きくなっても「勉強しなさい」言われることなく、
自分から楽しく学んでいけるように育てることです。
「やりたいことを十分にできた経験を持つ」
幼児は、言葉や道理で説明してもわかりにくいものです。
それよりも、まわりの人がどのようにしているかを見ることで、
好奇心が育ってきます。
塾やサークルなどは好奇心を育てる場です。
放っておいたのでは育ちません。
家庭では、お母さんのなさっている家事なども
すべて見せてあげてください。
お子さんが自分もやりたがったら、やらせてみてあげてください。
もちろん最初のうちは何でも下手です。
けれども、上手にできたかどうかということよりも、
「やりたいことがやれた」という経験が大切です。
「積極的にやりたいことに挑戦する」
自分のやりたいことを十分にできた幼児は、
次々と自分のやりたいことをみつけ出してやっていきながら、
のびのびと積極的に育ちます。
やりたいことをやれなかった子どもは、親にかくれてやろうとします。
禁止されたり途中でやめさせられると、
「いつ叱られるか」と思いながらやるだけでなく、
集中力や熱中する力も育ちにくくなります。
「熱中の前に集中なし」
塾やサークルで、家では見せなかった態度をとり、
わざと奇声をあげたり乱暴するような子どは、
家でやりたいことを禁止されていることが多いのではないかと
想像することがあります。
「上手にできるかどうか」でなく、「子どもの気持ちを安定させる」ためにも、
「まだ早いから」と決めつけるのでなく、
やりたいことはできるだけやらせてあげるようにしましょう。
また、熱中しているときには、親が我慢できる範囲で
子どもの邪魔をしないようにしましょう。
子どもが熱中しているときに、親が笑顔を見せると、
子どもはさらに集中する力が育ちます。