『読解力の向上について』具体的アドバイスを紹介します。

 

(今回のお子様の様子の確認)

小学3年生、男の子。 ASDとの診断。

(相談内容) 漢字が書けない、読み取りができない

(相談者)  保護者と本児童の学習援助者

 

「スラスラ本は読めるが、読解ができない」と相談を受けると、

援助やアドバイスする前に、確認することがあります。

 

『スラスラ読めるけど、理解しながらの読みのレベルは?』
『目の動きはどうか?』

 

必ず音読をしてもらいます。

「学年相当の教科書」だけでなく、「学年前後の教科書相当」のレベルも確認します。

詰まる語彙や読みのスピードがかわる語彙などもチェックするコオtが大切です。

 

また、「小説文と評論文の読みの違いはあるか」

「縦書きの文と横書きの文の読みに差があるか」なども確認のポイントです。

これだけでも 子どもの「語彙レベル」や「目の動き」も確認することができます。

 

1 『易しいレベルの文を親子で楽しむ』

 

音読しながら読みましょう。

読みに使える言葉は「理解していない語彙』かもしれませんが、

指摘をせずに、楽しく読むことを優先します。

 

また、自分で内容を理解しながら読むことが大切です。

音読練習では、読むことにエネルギーが割かれ、

理解することが疎かになる場合があります。

 

 

2.挿絵やイラストを一緒に確認する

 

テキストの一部が挿絵になっていたり、

またはテキストに無い状態を表すことに挿絵が使われています。

テキストを楽しんだ後には、イラストや挿絵を見ながら

見つけたこと、感じたことや親子それぞれ感じた感情なども確認してみましょう。

挿絵やイラストの表情を掴むことで、テキストの内容を深く理解することができます。

 

特に、ASD傾向のお子さまには、親が感じた感情を伝えてあげましょう。

行間にある感情や暗黙知などを理解する練習にもなります。

 

ただし、お子さまにはムリに聴かないようにしましょう。

言わせるのではなく、伝えるイメージの方が良いでしょう。

 

 

2、好きな絵本を感情豊かに読み聞かせしましょう

 

小説の読解は、登場人物の感情の変化を掴むことが要求されます。

一般的に、読み聞かせは「感情を込めない方が良い」とされますが、

お子さまが感情を掴みやすくするためには、ある時期必要かもしれません。

読み聞かせは、聞き手の理解や感情に委ねる方が良いかもしれませんが、

ASD傾向があるお子さまには、感情を込めた読みも必要な時期があります。

 

 

3、感情を込めた読み方を丸ごと真似る

 

読み聞かせした中で、お子さまが好きな本を読んでもらいましょう。

感情を込めて読んでいるときに、

聞き手は「怖い」「嬉しい」「ワクワクしている」などの感情を声に出してみましょう。

場面や登場人物の行動に敏感になり、暗黙知の理解が進みやすくなります。

 

 

5、実例

 

小学2年生で、「読めるけど、国語ができない」と

相談に来たお子さまは、学習の合間に好きな絵本を1冊読むようにしました。

最初は、「ぱんつくったよ」や「てんぐはなをかむ」(平田昌広さん)などの本を好んで読んでいました。

しばらくすると、「からすのパンやさんシリーズ」(かこさとしさん)や

「ともだちやシリーズ」(内田麟太郎さん)などの内容に変わり、

3ヶ月後には、「てぶくろを買いに」や「モチモチの木」などに変わっていきました。

 

読んでいる最中にも「ドキドキする」「頑張れ」などの言葉を出すようになり、

読み終わった後に、感想を述べてくれるようになりました。

「国語が好き」と言うようになり、文に対する抵抗もなくなってきました。

 

まだまだこれから様々なジャンルの本に取り組み必要があり、

設問に沿った回答の仕方を学ぶ必要がありますが、

登場人物や場面に感情を乗せて読めるようになっています。

 

 

 子どもの発達の確認を十分に行い、人間の言葉の習得の順序を意識し

 子どもの得意なジャンルを利用にながら

 アプローチする必要があります。

 

 

 

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