「WISC」の結果だけでは アドバイスは難しい
最近の相談で増えた内容が
「WISC」の結果から学習の仕方をし指導してもらえるようになった。
個人指導の塾で学んでいるけど、効果はあるだろうか?
という内容のものです。
結論から言うと
WISCの結果だけからの その子にあった指導は難しい。
理由その1
「一場面を切り取ったものであること」
WISCといえども ある日の子どもの状態を切り取った点数のため
傾向は見えるものの、その子の能力を断定ができない点です。
理由その2
「現在、細かな点数は公表しない」
細かな能力の判断にはつながらない
WISCの点数が独り歩きし、子どものレッテル貼りになることがあります。
そのため、点数を公表することは少なくなりました。
教えてもらったとしても 全検査と4つの分野のみの点数くらいです。
各分野には3つから2つの下位検査があり、
それぞれに判断する能力が異なります。
下位検査の得点がわからないと、細かな子どの能力はわかりません。
理由その3
凸凹が大きい子どもには細やかな配慮が必要
実際例でお伝えすると、
「言語理解」がとても高い、「処理速度」が平均の下のレベルのお子さまの場合
「言葉の理解が高く、考える力を持っています。
処理速度を高める練習を行えば、さらに力がつくでしょう。
週3回教室に通い、処理速度を上げる練習をしましょう。」
「また、言語能力が高いので、学習前に目当て、ねらい、手順を
確認した後、問題に取り組みましょう」と指導をしてもらったとのことでした。
先ほど、一つの分野に3つの下位検査があるとお伝えしました。
この3つの検査のバランスによってアプローチが変わります。
言語理解では「語彙」「推理」「社会的な理解」などの能力を見ます。
しかし、「推理」を苦手とするお子さまの場合、前述の指導だけでは上手くいきません。
同様に「処理速度」が苦手な理由に、
「視線運動が苦手」「視野が狭い」
または、「手指の緻密性・技巧性」の問題があれば点数も低くなります。
そのほかに、筆記用具の問題もあります。
鉛筆の芯が硬いと書けない子がいます。その逆の子どももいます。
このようなことを知らずして、点数のみのアプローチには疑問が残ります。
WIACを実施する検査者が そのお子さまの援助・指導の視点を持って検査をすれば
点数以外の子どもの能力に気がつき、アプローチ法が工夫できます。
ぜひ、この子の「どんな特性」と「下位検査の得点」「解答の仕方」から
そのアドバイスに行き着いたのかをお聞きください。
WIACの点数からその子の特性は想像はできますが、