「夏休みにちょっと変わった学習法を!」
「柔軟性を持った学習法を!」
このお盆中も遠方から子どもたちが
gemstoneに通っています。
メンバーは、「中学1年生」「中学2年生」「高校1年生」。
お住いの地区も学習目的も様々です。
しかし、今回伝えたいこと、学んでして欲しいことは
「工夫すること」です。
![](https://gemstone-labo.com/wpcms/wp-content/uploads/ノート.jpg)
3人の共通していることは、
「素直」「真面目」「ていねい」 です。
これまで先生方が指導してくださったことを 「素直」に聞いて、
教えてくださった通りに解法する 「真面目」さがあり、
「ていねい」に解いています。
これに、「工夫」と「柔軟性」をつけたい・・・
学習にも「守・破・離」が必要だと思っています。
導入期は、教えをしっかり守り学習した後、
もっと良い方法はないかを考えてもらっています。
正しい答えが出せるようになると、もっと良い方法はないかを
考えてもらっています。
または、解き方を提案して実際に体感してもらうこともあります。
自分で工夫すると、失敗も増えます。
この工夫でどんなことをしたかったのかを2人で考えます。
失敗は、練習不足なのか? それとも、見立てが違っていたのか?
次に活かすために、次の工夫を考えます。
成功と失敗を繰り返すうちに、子どもたちは自分にあった方法を見つけます。
ぐるっと一回りして基本に戻ります。
苦労して戻った基本は、他者から教えられた基本ではなく、
ミスから見つけ出した基本なので、忘れず、次の工夫のベースとなります。
![](https://gemstone-labo.com/wpcms/wp-content/uploads/女子中学生.jpg)
「公式」を見つけ、報告に来る子ども
「覚えるコツ」を見つけ、ことわざ300覚えた子ども
・因数分解の公式を報告に来た中学生
・2次方程式の係数の組み合わせで、3つの解法のうちどれを使ったらよいか
説明してくれる子ども
・ことわざ300を覚えて、英語の単語の習得が早くなった子ども
子どもたちは、「何か良い方法はないか」と、試行錯誤することにより
自分の強みや特性を大きく伸ばし、「公式」「定理」を自ら獲得していく力を
身につけつつあります。
私が高校で悩んだ「三角関数の公式」などで、この子どもたちは悩まないのでしょう。
何か困難に当たっても、どうした乗り越えやすいかを考え工夫し続けるのでしょう。
工夫して自慢げに報告してくれる瞬間も嬉しいのですが、もっと嬉しいのは
子どもたちが、「自分の工夫を実行し、悩んでいる姿を見ること」です。
頭を抱えて唸っている姿は、修行僧のようでもあり、小さな哲学者の趣さえあります。
ニコニコしている私を見て、子どもたちは怪訝な顔をし、怒り出す子もいます。
でも、最高に楽しい瞬間です。
問題の解決法を教えているのではなく、問題に立ち向かう方法と精神を伝えています。
そばで見ている人、あるいは子どもたちは、側にいてくれる人であり、
教えてくれる人ではありません。
自らの力をフルに使って「生きている」ことを全身で表している子どもたちが
目の前にいます。
![](https://gemstone-labo.com/wpcms/wp-content/uploads/ノート.jpg)