前回の相談の具体的アドバイスを紹介します。

 

(前回のお子様の様子の確認)

高校生のお子さんのことで、お母さんが相談に来室。

お子様は、高校生になって成績が上がらず下位の状態とのこと。

また、不登校気味でリストカット跡を見つけられ、心療内科を受診。

発達障害のASD (自閉スペクトラム)と衝動性があると診断され、お薬を処方されたそうです。

しかし、変化がないためお薬は飲まなくなった。

ホームページでgemstoneを見つけられ、何かアドバイスをもらえればと来られました。

お母様が相談された内容に沿って、アドバイスしたことを以下書いています。

 

 

1、周りの状況を見る前に思いついたことをしゃべって、周りから引かれる。

①原因の予測

処理速度が速く、自分の関心事や思いのままに言葉にしてしまい、

相手の表情や場の理解などの状況確認が追いついていないのが原因の1つと言えるのでは

ないかと思います。

 

②対策

小説などから(絵本でも良い)、行間、人の感情について学んでいく。

同じ本を通じて親などと主人公の思いや状況を話し合う。(学び方はまた具体的に伝える)

 

2、計画立てて学習できない。

①原因予測1

分析結果から、過集中傾向もあり熱中することもあるが、

コツコツ同じリズムで同じ時間に同じ量を行うのはは苦手な困難なタイプだと思われる。

 

②対策

個人のタイプに合わせて学習方法を考え、コツコツ学習することよりは集中して学習する。

アドバイスをもらいながら復習のタイミンングと復習の量などを習得していく。

 

①原因予測2

下位検査の理解の点数が最も高く、状況に応じたすべき行動等は理解している。

人の顔色を伺っている傾向も持っており、状況はよくわかっている。何をするのかもわかっている。

しかし、衝動性が高く思わず行動をしてしまう。そのことでさらに落ち込んでいると思う。

 

②対策

他者と一緒に計画を立て、それをやる習慣をつける。

伴走者とともに、Plan do see の型を作る。

 

3、成績が低い。字が汚い。

 

①原因の予測

字の大きさや濃さ行などのバランスは良い。しかし、文字が小さく薄い。エネルギーが低い。

②対策

手の動く問題を時間を意識して一気に解く訓練をする。

手が動くとは、すぐに解ける簡単な問題をすること。

ケアレスミスが多いことに対しては、頭の中で文字を読んだり、言葉にしながら書く学習すること。

言いながら書くことで、エネルギーが注意や記憶に行きやすい。

まずは、好きな科目に絞って学習の仕方を学び、結果を出すようにする。

 

4、不登校気味。

 

①原因予測

人の顔色をすごく伺っている、気をつかっていると思う。

そのためしんどいし、エネルギーをとても使う。

本来とても優しい子だと思う。

 

②対策

まずは得意なことを伸ばす。好きな科目や単元を伸ばす。

次に、検査結果の低いところを伸ばす。

それには、聞き方と見方の訓練が必要。メモを取ったり、復唱するなどの習慣を身につける。

正しく聞く訓練、確認訓練になるため、言われたことを復唱する癖をつける。

 

5、問題じっとしていない貧乏ゆすりといつもしている。

 

①対策

大きな問題がないのでれば気にしない。

止めるのではなく、ほかの迷惑や気にならない運動に変える。

手を代わりに動かす。ペン回しなど。

 

以上が、60分の相談でお伝えしたことです。

 

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