発達障がいのお子さんに関わってる教育士・心理士の立場から
(内海眞由美文)
医療現場で長いこと働いていたので、医療関係のドラマは現実と乖離してると
いろいろツッコミたくなる。
このドラマ
原作は ツッコミどころが多かったけれど
ドラマになってアドバイスを受けられて作られているなぁと感じる。
私たちが昔から使ってた「凸凹」という表現も使ってた。
さて内容。
ドラマの場面で、発達障害を受け入れられない母親の養育の抵抗にあい
あきらめるST(言語聴覚士)さんに 横で見ている夫が、ぼそぼそ突っ込む。
「ここは頑張らないと。引き下がったらダメ」
『じゃあ、どうしたらいいの?』と聞くと
「ここは大事なとこだから、まずはお母さんの想いを共感して、
そして子どものためにどうしたらいいかの視点で戦う。引き下がらない」と。
で、ドラマでも、その後STがお母さんに自分の思いを伝える。
よかったよかった(^^)
最後、父親が
「普通じゃないことを受け入れないといけません」
にも、
「これは拾わないとダメ」
と呟いていたけど、
医師が最後
「普通って何だろうと思っています」と言ってくれて、
よかった〜と二人で安心しました。
丁寧に描かれてるなあ。

ただ気になる点が1つ。
凸凹(発達障がい)のある主人公の子ども時代の回想で、
風吹ジュンが演じる医師が、
「あなたはいい子」
という言葉。
前後の映像がなく、どんな文脈で使ったのかはわからないけれど、
「いい子」というのは、人格を褒めてること。
人格を褒めて「その言葉」を
その子がそれを引き受ける(自分にそのレッテルを貼る、ブリーフになる)と、
その子は「いい子」じゃないといけなくなる。
それはしんどいよね。
じゃあ、どう褒めたらいいのか?