発達障がいのお子さんに関わってる教育士・心理士の立場から
【ドラマリエゾン・SLDとステップファミリーの感想】 長いです
5歳のときにADHDグレーゾーンと言われた
夫の連れ子の7歳の男の子。
母親となった女性が、その子の自分の実子への行動や
病気のことなど心配して児童精神科に行きます。
そこではまずその子のノートをみたり、
50音を確認したりします。
その子は音で50音を覚えてて言えるけれども、
実は読み書きが苦手なSLD(限局性学習障害)と診断されます。
gemstoneでも、健常児・発達障がい児関係なく、
初回はノートやテスト・作品などを持ってきてもらいます。
そして、字のバランス、初めと終わりのバランス、
止めはね、筆圧、絵や色の使われ方などなどをみます。
それでその子の発達の状態、バランスの状態、
子どもの日ごろの学習状態や精神状態などいろんなことをみていきます。
その子の得意なところ・頑張ってるところを探す意味もあります。
ドラマではひらがなが苦手なこの子に、
STがひらがなカードを教えていました。
うちでは、より興味をもって覚えやすく言葉も覚えるように、
言葉カードを使っています。
さて、黒板や教科書の字が見にくい子に、
佐山先生はICTの活用を勧められます。
教科書と同じものが入ってて、
見えにくい子供に字を大きくしたりアンダーラインが引けたりします。
これは私たちの知り合いの
「デイジー教科書」さん
も無償で提供されています。
デイジーさんのは、フォントや横書きへ変更、
アンダーラインの色まで変更できます。
ちょうど今度、発達障がいの関係者に向けて、
その効果的な利用方法について夫が説明をします。
さて、ドラマはステップファミリーの母親の苦悩と
障がいのある子どもへの理解のない先生の話と続きます。
新しく家族となった息子に
「愛情をもって接するべき」
と思っているのにそうできない母親に佐山先生が
「無理して母親にならなくていい」
これはいい言葉ですね。 ほんとそう。
母親にならないとと思うから上手くいかないときに怒りが出る。
親友くらいな気持ちの方がいい。
特に同性の子は。
子どものテストで、初めの問題はできていて、
最後の方は×になっています。
これは、行数が多く見えにくかった、
一生懸命書いていたけど疲れてしまって最後書けない・まちがう、
ことが考えられました。
先生、全然わかってませんね。
なぜこうなるのか、SLDがどうなのか、
この子が何が得意で不得意なのか、
子どもを見ようとしていません。
けんかしても、この子だけ残しています。
この子は何もしていないのに
ADHDの子はとくにこういう怒られ方をされるので、
自己否定や他者攻撃に向かいやすくなってしまいます。