20歳前後の若い女性をみると、あの夜の日を思い出します。
看護師長をしていた時のことです。
その晩、私はある病院の管理当直をしていました。
静かな夜になるといいなぁと思っていると、そこに外傷の患者が。
まだ若いきれいな女性でした。
その女性は手首を自分で切り、縫ってくれと医師に訴えます。
その傷が浅いため縫うほどではないと医師が説明しても、
「1針でもいいから縫ってほしい」
とあきらめません。
医師の態度が変わらないと、
「もっと深く切ったら縫ってくれるんやな」
と投げやりに言い放っていました。
*うちのワンちゃんの後ろ脚手術した後です
私は心配になり、診察後その女性と話をすると、
自傷行為で傷つけても、夫は心配してくれないこと、
縫合するほどの傷なら夫が心配してくれると思っていること、
女性に何があっても両親は心配なんてしないこと
などを話して帰っていきました。
その後、女性はさらに深い傷をつけて受診し、縫合されることとなりました。
その後迎えに来た夫に
「迎えに来てくれたの?」
と嬉しそうに言っていたのを覚えています。。。
その後数年たち私が人間関係で苦しんでいた時に、
尊敬する心理の恩師が伝えてくれたことがあります。
あなたは、自分が思っている以上にとても傷ついているよ、と。
そして
・ 相手があなたを傷つけたことに気づいてないなら、
「あなたがが傷ついたということを伝える」こと
・ 相手が故意にあなたを傷つけたのなら、
それは「無視して受け取らない」こと
人として、してはいけない最低限のことは、
「自分を傷つけない」
ことと
「人を傷つけない」
ことだと。
その言葉は私の奥深くまでしっかりしみ込んで、
それからの自分の指針ともなっています。
あの女性は今どうしているでしょうか?
自分を傷つけることでしか自分へ注目してもらえない
と思っている彼女が
人からも、 自分自身でも
自分を大切にできていたらいいなぁと願うばかりです。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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