辞書引き講座 辞書を楽しむ方法
辞書は「読みもの」として楽しむ
「セミナーの紹介」
先日行ったセミナーの流れをご紹介します。
辞書はわからない言葉があったときに使うものではなく、読み物!とお伝えしてきました。
セミナーを実施するたびに、参加してくださった方が 毎回、新しい言葉を教えてくれます・
新しいことを知る、新しい言葉に出会うことはとても楽しいことです。
「ちちんぷいぷい」
「字数指定」
「文字指定」 今回は 「○ん○ん」の4文字言葉を調べてもらいました。
「漢字辞典」への導き方
の4点を実践を中心にお伝えしてきました。
「セミナー第1幕」 ちちんぷいぷいゲーム
最初に、「辞書の成り立ち」や「辞書の仕組み」など、一切お話しいていません。
ただ、「ちちんぷいぷい」で開いて遊びます。
ただし、条件が一つ
「開いたページの上段から言葉を選ぶこと」です。
そして、選んだ言葉をしっかり「音読」し、付箋に書いて
辞書の文字を隠さないように貼る作業をします。
この遊びを通しての目的は、
①いくつになっても「新し言葉に出会える」こと
②辞書の楽しさを知ってもらうこと です。
辞書を開く→ 言葉を選ぶ→言葉を読む→付箋に言葉を書く→辞書にはる
こ一連の作業に慣れていただいたあと、「今日の運勢」「明日の運勢」「今年の運勢」など
テーマを決めてし探していきます。
また、別紙に「今日の運勢」「明日の運勢」「今年の運勢」などを書き込んでメモしておきます。
「探した言葉の紹介と共有」
「内海の表の顔」「内海の隠された性格」などのテーマをつけるだけで楽しくなります。
調べた言葉を参加者と共有する時間を持ちます。
共有する時間が最も盛り上がります。
この遊びだと、辞書の使い方がわからない子どもでも手軽に遊べるだけでなく、
言葉の意味を深く知らないお子様が
「とんでもない」「今まで聞いたことがない」言葉を紹介する機会があることです。
自分が調べた言葉を、一生懸命に諸書を読んで参加者の皆様に紹介すると
「ほぉー!」「へぇー?」の声が、あちらこちらで上がります。
大人は「知っている言葉を改めて調べます」が、
子どもたちは「手当たり次第に調べる」ようになってきます。
ある程度、付箋が辞書に貼った状態で辞書を閉じてもらいます。
貼った付箋を眺めると
「五十音順」に並んでいることを実感できます。
さらに続けられる工夫
「字数指定・文字指定」
「ちちんぷいぷい」で遊んだあとは、「字数指定」と「文字指定」の辞書引きです。
「字数指定かつ1文字目指定」で遊びました。
「お」で始まる2文字・3文字・4文字・5文字・6文字・7文字の言葉を
シートに記入し探していただきました。
浮かばないときには、辞書で調べていただきました。
20人の方がいらっしゃれば、20個の言葉が出てきます。
字数が増えると見つけにくくなりますが、知らない新しい言葉に
触れる機会が多くなります。
3つ目の遊びは、「○ん○ん」4文字遊び。
「○ん○ん」で表される言葉を20個 探す課題でした。
目的は、「辞書を読むこと」なので、辞書をめくって探していただきました。
大人は、先に文字を埋めて調べる傾向が強く、
子どもは、辞書をめくって調べています。
子どもたちが調べた言葉は、「楽しい」「面白い」「へぇー!」の連発です。
皆さんと共有しながら行えば、参加者全員が新しい言葉に出会えます。
楽しい2時間でした。
参加者は、年長さんから後期高齢者の方までです。
ひらがなが読めて、書ければ楽しく遊べます。