教育におけるアドラー心理学
大阪市西中島のアドラー心理学会で
野田さんの門を叩きアドラー心理学を学んだのが25年前。
今年、久しぶりに資料を引っ張り出し、
教育に携わっていらっしゃる先生方にお話しました。
今回は、キホン中のキホンの部分のみ。
子どもをよく知るための観察方法を確認しました。

第1部 「子どもを上手に観察しよう」
具体的に関係を良くしたい子ども想像してもらいました。
子どもの様子を思い出して、ここ1ヶ月の出来事を
具体的に紙に書いていただきました。
書いていただいた内容を「事実」と「それ以外」とに分ける練習を重ねます。
私たちは、事実だと思い込んでいることは、
実際は、想像や思い込みのことが多いものです。
集中しなくなった、学習に身が入っていないなどの言葉も
事実ではないことが多いようです。
子どもの過去のある時点と今この瞬間の比較であったり、
私たちの評価だったりします。
また、「なぜ?」と子どもの心に焦点を当てて、あれこれ考えます。

1 「事実と意見とを分ける」
2 「行動を観察する」
3 「周りの状況も観察する」
4 「繰り返す行動や出来事に気をつける」
の4点を確認しました。
教育の現場では、どうしても「評価」をしてしまうため、
観察する際に「意見」が入ってしまいます。
この意見が入ってしまうと、子どもを正しく観察することが難しくなります。
私たちは、子どもも一人の人間として尊重するためにも「上手に観察する」練習が必要です。