「自閉症スペクトラム」と診断された親子と面談をしました。
小学1年生の男の子は、同じところに留まることができません。
ADHD傾向の強いお子様となるのでしょうか。
学校では「なかなか他の子どもたちと一緒に行動できない」と言われ
授業も座っていられず指示に従うことが難しいので、診断を依頼されたそうです。
お母様のお友だちからは 「個性だから気にすることないよ」
「成長すれば気にならなくなるよ」とアドバイスをもらっても
我が子との毎日の格闘は理解してくれないと悩んでいらっしゃったそうです。
家庭での生活でも食事をするときでも気になることがあると歩き回ったり、
時間を気にして注意すると物に当たったりするようになり困っていらっしゃいました。
さらに、躾が悪いからこんな行動ばかりすると義両親から叱られると涙を浮かべられていました。
「自閉症スペクトラム」と診断され、自分を責める毎日からは少し解放されたけれど
これから我が子と向き合う自信がないとおっしゃっいました。
診断結果(データ)やお子様と遊ぶ中で、子どもの「過敏や鈍麻」な感覚、
興味のあること、強みなどをお母様と一緒に確認していきました。
短所ばかりに目が行っていたことに気づいたり、
また短所が見方を変えたり場面を変えると長所になることにも気づかれました。
これからのお子様の成長でおそらく困るだろうことをお伝えするとともに、
どのように援助すると子どももそして親も楽になるのかをお話しさせていただきました。
お母さまの笑顔が増えることが
お子様の成長に最も大切だと思っています。
お母さまの笑顔が増え、子どもも笑顔が増える。
子どもの苦手を援助し、子どもの強みを大きく伸ばす!
そんなお手伝いをしています。
後日お礼のお葉書をいただいたので、嬉しくなりました。
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人は発達に凸凹を持っている。この凸凹は特性・個性。
30年ほど前、最初に発達障がいを持った子どもと出会ったときは、
「変わった子ども」だと言われて相談に連れていらっしゃいました。
私自身も「変わった子ども」だったので、気にしていませんでしたが、
相談するうちにの子どもの行動や保護者様の話より、
「こだわり」がとても強いことに驚きました。
この「こだわり」が保護者様の悩みになっていたのです。
私たちは、一人ひとり異なった特性を持っています。
得意なことや苦手なこと、
ワクワク楽しいことや嫌になること、
すぐに上達することや 努力してもなかなか上達しないこと
じっくり取り組めることや すぐに飽きてしまうこと
音楽や音はすぐに聴き分けられたり、色の微妙な差に気がつくこと
味に敏感だったり、匂いには鈍感なこと
一人として同じ感覚を持った人はいません。
この特性や個性に 得意✖️苦手、敏感✖️鈍感 などの差が大きく
自分流の方法こだわりが強いときに、失敗をすることが多くなります。
また、私たちは TPO(時・所・場合)に応じて行動を変えています。
そのとき、その場にあった行動や言動を選んでいます。
しかし、この TPOに関係なく、自分の気分や感情の赴くままに
行動してしまうと、人に迷惑をかけるだけでなく
人との関係を築きにくくなってしまうことがあります。
このように
社会的に問題が起こったときに障がいとなります。
もし、『?』と気づいたときに適切な援助を受けられない場合、
できないことばかりを責められ、不適応を起こすことがあります。
発達障がいと診断されると、「レッテル」のように子どもについてまわり、
発達障がいだと診断される(診断名がつく)のは、子どもが疎外されたりしないかと
親は不安になります。
しかし、いちばん困っているのは子どもです。
必要なのは、子ども自身や親や援助者(先生など)がその「特性」を知り、
どのように援助すると子どもの「困りごとが少なくなるか」を考え、
みんなで援助することが大切です。
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