発達障がいとは
発達障がいの症状は「先天的な脳機能障がい」が原因と言われていますが、
脳機能障がいがなぜ引き起こされるのかははっきりと解明されていません。
「遺伝的要因」と「環境要因」の相互作用と考えられています。
杉山登志郎先生は
生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさ・凸凹(でこぼこ)と
その人が過ごす環境や周囲の人とのかかわりのミスマッチから、
社会生活に困難が発生する障害だと 定義されています。
発達凸凹 + 社会的困難 = 発達障害
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人は発達に凸凹を持っている。この凸凹は特性・個性。
30年ほど前、最初に発達障がいを持った子どもと出会ったときは、
「変わった子ども」だと言われて相談に連れていらっしゃいました。
私自身も「変わった子ども」だったので、気にしていませんでしたが、
相談するうちにの子どもの行動や保護者様の話より、
「こだわり」がとても強いことに驚きました。
この「こだわり」が保護者様の悩みになっていたのです。
私たちは、一人ひとり異なった特性を持っています。
得意なことや苦手なこと、
ワクワク楽しいことや嫌になること、
すぐに上達することや 努力してもなかなか上達しないこと
じっくり取り組めることや すぐに飽きてしまうこと
音楽や音はすぐに聴き分けられたり、色の微妙な差に気がつくこと
味に敏感だったり、匂いには鈍感なこと
一人として同じ感覚を持った人はいません。
この特性や個性に 得意✖️苦手、敏感✖️鈍感 などの差が大きく
自分流の方法こだわりが強いときに、失敗をすることが多くなります。
また、私たちは TPO(時・所・場合)に応じて行動を変えています。
そのとき、その場にあった行動や言動を選んでいます。
しかし、この TPOに関係なく、自分の気分や感情の赴くままに
行動してしまうと、人に迷惑をかけるだけでなく
人との関係を築きにくくなってしまうことがあります。
このように
社会的に問題が起こったときに障がいとなります。
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もし、『?』と気づいたときに適切な援助を受けられない場合、
できないことばかりを責められ、不適応を起こすことがあります。
発達障がいと診断されると、「レッテル」のように子どもについてまわり、
発達障がいだと診断される(診断名がつく)のは、子どもが疎外されたりしないかと
親は不安になります。
しかし、いちばん困っているのは子どもです。
必要なのは、子ども自身や親や援助者(先生など)がその「特性」を知り、
どのように援助すると子どもの「困りごとが少なくなるか」を考え、
みんなで援助することが大切です。
能力の凸凹が大きい人がこの世を作った?
能力の凸凹が大きい人は、専門分野に秀でる人がいます。
絵画・書・発明・研究などの分野で活躍している人の中には、
発達障がいだと公表している人もいます。
凸凹の苦手な部分に焦点を当て、「できない」「失敗した」を繰り返し、
さらに「努力が足りない」「なぜできないか」などと注意されることもあります。
これでは、子どもは自信をなくすだけでなく、自己を否定してしまいかねません。
まずは、凸凹の得意な部分を大きく伸ばし、「自信」「努力」「継続力」などの
力をつけつつ、「判断力」「集中力」「処理力」などを徐々に身につけていきましょう。
苦手な部分は、手本を見せ、手伝いながら進めていきましょう。
子どもの気持ちを育てることからはじめましょう。
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