落ち着きのない子どもでお悩みの方へ 3

落ち着きのない、多動のある子へのアプローチ法 2 2.身体のイメージをつかむ運動 私たちは、自分の身体の大きさや、手足のつき方や形、またその動き方が どのようになっているのかをイメージして持っています。 このような自分の身体イメージを「ボディーイメージ」と言います。   ボディーイメージは身体を動かすことで身についていきますが、 むやみやたらに動かしても身につくものではありません。 目的を持って、意図的に動かすことによって身についていきます。 乳児の例、「指しゃぶり」が最もわかりやすい運動です。...

落ち着きのない子どもでお悩みの方へ 2

落ち着きのない、多動のある子へのアプローチ法 1.感覚を調整する運動 落ち着きのない子や多動の子どもたちの中には、 それほどうるさいと感じない所で耳を塞いで動けなくなったり、 ちょっと触っただけでくすぐったがり逃げまわることがあります。 また、明るすぎる場所や蛍光灯のチラツキで顔をしかめることもあります。   そうかと思えば、 血がたくさん出る大怪我をしても平気で走り回ったり、 熱いお風呂にも平気で入ったりするなど、 触覚、聴覚や視覚の感覚がおかしいと思う行動をする子どもたちがいます。  ...

落ち着きのない子どもでお悩みの方へ

落ち着きのない、多動のある子へのアプローチ法 多動は悪いことばかりではない 教育相談で 「集中力がありません。3分とじっとしていない」 「いつもウロウロしています」 「落ち着きのない子ども」「じっとしていない子ども」「集中力がない子ども」の 相談をたびたび受けることがあります。     保護者さまは、いつも悪いことだけのようにお話しされますが、実は強みでもあるのです。 「たくさんのことに興味がある」…  好奇心旺盛 「やってみないと気が済まない」…  納得したい体験派 「すぐに動いています」   …    ...

発達障がいの疑いがある子どもへの指導 その4「過敏は子どもの成長の武器となる」」

発達に凸凹がある子どもの「過敏」は成長の「武器」となる これまで「過敏」についてお伝えしたところ、   「子どもが困っていることのヒントになった」とメールをいただきました。   続きの文には、 「子どもが困っていることを確認して、しっかり援助したい」と。   このメールを読んで、言葉が足りなかったなあと思い。このブログを書いています。   実は、「過敏」はしんどさでもありますが、「成長の武器」ともなります。   「視覚過敏」がある子どもは、...

発達障がいの疑いがある子どもへの指導 その3「味覚・嗅覚・触覚」

「味覚・嗅覚・触覚過敏傾向」の子どもたちにとって この社会は拷問に近いと感じることがある 前回、ADHDと診断されたお子様の「聴覚過敏」についてお伝えしました。 「聴覚過敏」って本当にあるの?  とご質問をいただきました。   あるんです。 「たくさんの音が聞こえて、話し手の言語音を絞れない」 「遠い音も聞こえて、反応してしまう」 これらは子どもたちとって「しんどい」ことです。   何を隠そう、私も聴覚過敏・視覚過敏・嗅覚過敏などがあります。 歳をとっていくらか慣れましたが、...

発達障がいの疑いがある子どもへの指導 その2「聴覚」

見過ごしてしまう「聴覚過敏傾向」の子ども 「うちの子どもはADHDと診断され、集中できないので先生の前に座っています」 ADHDと判断されたお子さまが来室された時、保護者様の第一声でした。 ブログで何度もお伝えしているように、発達凸凹には「過敏」が隠れています。 ADHDがどんな刺激に対して、行動としてあらわれるのかを診断しないで 「集中できないから」というだけで、先生が指導しやすい場所に子どもを座らせて 授業中に声をかければ集中力が増すはずだ、というアプローチが裏目に出る子がいます。 来室したお子さまの感覚過敏は「聴覚」!...